7.16.2011

彫久さんへ

いつものように、こんばんは!!

信じられないです。

ありえないです。

早過ぎですよ、そっちにいってしまうなんて…。


初めてお会いしたのは6年ほど前。
私がまだ25か6かの頃で、成田で仕事をしていたときのこと。

千葉の彫師達でイベントをやろう!というタトゥーイベントに声をかけてくれたのが、彫久さんでした。

私も彫久さんもお互い、オープンマインドだけど群れずにマイペースなタイプの人間のため笑、常に連絡を取り合うというわけではなかったけど、”おひさしぶりですね~!”という時でも、いつもお互い変わらず、お話しさせていただける仲でした。

彫師業界の横のつながりが果てしなく少ない私が、彫久さんを通じて、いろんな方にお会いできたこと。
なんか脚に彫ってよ~♪と言ってくださって、ダースベイダーとヨーダと、私のキャラクターのオニオンちゃんファミリーバージョンを彫らせてもらったこと。(実はすごく痛がりな彫久さん^^)

私が息子を出産した時も、奥様と二人のお坊ちゃん達と一緒に、顔を見に来てくれたこと。


3月に彫久さんのブログで胃がんだということを知った私は、即連絡をして会いに行ってお話した時のこと、忘れてませんからね、彫久さん。

「自分の不摂生でガンだよ。でも医者からガンて聞くと本当へこむよ。
でもオレ死なないよ~^^」

って言ったじゃないですか。


あれから地震があって、原発の屋根が吹っ飛び、放射性物質駄々漏れが恐ろしい私は海外へ逃げ、5月に帰国して奈良県に移り住みました。

ちょうどその頃のブログで、彫久さんが緊急入院した旨を読み、いつも、どうしてるかな?と心配でした。
でもきっと近いうちに退院して、彫久さんのことだからいつものように笑って、「いや~めいちゃん、オレ入院したら逆に太っちゃったよ~^^」なんて電話がかかってくる日が来るのを信じていました。


今朝、奥様からメールを頂き、訃報を知った次第です。


二人の坊ちゃんの成長を楽しみにしてた良いパパの彫久さん。
たくさんの方から愛され信頼されて、お仕事されていた彫久さん。
これからしたいことまだまだあるよ~っておっしゃってたことを残していってしまうには、早過ぎますよ…。

本当に無念でなりません。

どうして善良な人というのは、早くにこの世界から去っていってしまうのでしょうか?


私達とは違う世界で、病の苦しみから解き放たれて、安からに暮らしている彫久さんを願うばかりです。
これからも奥様と坊ちゃん二人を力強く見守ってくださいね。


彫久さんを失って、だからと言うのもなんですが、私は自分の人生を改めて考えます。

私は死ぬときに後悔しないで死にたい、と思って生きてきましたし、現在もやりたいことやりまくって生きていますが、息子が生まれてからというもの、息子が成長して私の手がいらなくなるまでは、死に直面したら後悔するだろうなと思うようになりました。
だって親のエゴかもしれないけど、やっぱ、彼がどんな人間になっていくのか見守ってゆきたいもんですから。

そう思うと彫久さんの無念が痛いほど感じられて、哀しいです。
大切な人を失った奥様とまだ小さい坊ちゃん二人を想うと、余計に心が苦しいです。


彫久さん、私がこの世から消える時に、またお会いしましょう。
その時も、いつものように、ひさしぶり~♪って言ってもらえるような自分であるように、一生懸命生きていきますからね。
そっちではお仕事もほどほどに、安らかに過ごしてくださいね。




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